平成14年度土木建設設計法及び演習第1発表会概要集

 

セッションA(秀峰大会議室)

 

-1「土木分野におけるユニバーサルデザインについて」

発表者氏名:飯村直哉、黒崎智治、巽龍太郎、松永紘昌

要旨:ユニバーサルデザイン(UD)という考え方が近年広がっている。

空間、建物、情報、製品など様々な部分で使われる総合デザインであるUDを土木分野ではどのようなところで利用することができるか、またどのような方向へ今後活かしていけるかを実際に金沢市内にある様々な構造物を例にとって考察する。

その際に車いす使用者や留学生の意見を聞いて取り入れることで現状における問題点や課題を導き出し、それに対する解決策を提案する。

 

-2「震災から考える橋の現状と未来

発表者氏名:池内祐樹、小池正俊、谷本祥、松村亜矢子

要旨:まず、阪神淡路大震災によって受けた橋梁の被害について調べた。その被害から考えられた新工法・新技術についても調べまた、その当時建設中だった明石海峡大橋の技術が高かったため被害が少なかったことについて調べた。そこから日本や世界で構想されているこれからの橋について調べ、最後に全体のまとめをした。

 

-3「大深度地下利用と長距離海底トンネル」

発表者氏名:市川直樹、上月真人、土屋裕司、丸山彰

要旨:都市部においては、利用できる陸上空間が限界に近づきつつあり、さらに浅深度地下の利用は乱雑化しているため、今後は都市部においては、大深度地下利用に注目が集まると考えられる。そのため、まず大深度地下利用の現状や利点、問題点等について考える。次に、都市の地下利用と関係の深い海底トンネルや新技術である水中トンネルを取り上げ、それぞれの利点や問題点を比較し、国内外の長距離海底トンネル案について考察する。

 

-4「積雪時の金沢大学へのアクセスをより快適に」

発表者氏名:今井剛、小林亜紀、堤愛美、宮川愛由

要旨:私達が暮らす金沢は、日本でも有数の豪雪地帯である。特に金沢大学周辺の積雪は、金沢市内に比べて多いが、消融雪装置がなく除雪作業のみというのが現状である。行政としては、道路幅や路肩が広いため、除雪のみで十分と考えているが、利用者の意見としては、特にバス・歩行者の不満が目立っている。これより、両者の考えをもとに低コストで環境にやさしく、バス・歩行者等の利用者が満足できる対策を考察していく。

 

 

 

 

-5「せまる東海地震の恐怖!!〜その時私たちは何が出来るか〜

発表者氏名:岩崎淳司、小林伸英、飛島和浩、三宅歩

要旨:もはやいつ何時発生してもおかしくないと考えられている東海地震が発生した場合、学生である我々にはどのような対処ができるのかを考える。その際に距離と時間の考慮が重要であると考え、当事者と傍観者という2つの立場として金沢の学生と静岡の学生を対象とし、時々刻々と変わる状況に対し我々学生ができることを探った。その結果、特殊技能を持たないものの、学生独自のアプローチとしてできる可能性を見出すことができた。

 

-6「世界貿易センタービル崩壊のメカニズム」
発表者氏名:岩端一貴、蔡云峰、富田和樹、森幸次郎
要旨:2001年9月11日の米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービルについて、完全崩壊した理由を解明する。そこで米連邦緊急事態管理局(FEMA)が公式に発表した崩壊要因をふまえ、また貿易センタービルの構造を調べ、それと相似なビルの模型を作成。その模型を崩壊させることによって実際の貿易センタービルと比較し、構造上の欠点などの観点から崩壊のメカニズムを探る。

 

-7「海岸侵食」

発表者氏名:鵜城真樹、坂井誠、富田英徳、山口貴也
要旨:現状を基に、海外(英国)の状況を踏まえ、将来の起こりうる条件を考慮して対策を講じていく。まず、持続可能な開発を行えるように、コスト面での対策として、海岸のモデル化の精密化を考えていくことで、防御物の寿命を延ばし、維持管理のコストを低減させる。また同時に、防御物の利用の方法を考える。人命第一の上で、景観利用といった観光目的や、その海岸地域のエネルギーの獲得といったエネルギー問題にも取り組んでいく。

 

-8『金』

発表者氏名:大植靖士、榊原秀作、中村佳代、山口徹 

要旨:私たちは大学入学以来、さまざまな方面から土木構造物の勉強をしてきた。そこで今回は、今までと違う切り口で土木構造物へアプローチしようと、この『金』というテーマを掲げたのである。そこで構造物として金沢市湯涌温泉街にある「福神橋」をとりあげ、使用材料のボリュームとのべ作業人員から材料費と人件費を計算し、公表されている総工費と比較・考察して、私たちなりの結論を導き出した。

 

-「免震構造は本当に大丈夫か?」

発表者氏名:大菅崇之、重松雄一郎、山下雅雄

要旨:阪神・淡路大震災以降、免震構造の建物が急激に増加している。この現状をふまえて、「免震構造とはどのような構造なのか。」、「免震構造はどのように揺れるのか」、「免震構造は本当に安全なのか。」という観点から、金沢大学付属病院の免震構造の見学、病院内で勤務する方へのヒアリング調査、模型を使っての実験を行い、これらを通しての考察および今後の免震構造あり方について述べるものである。

 

セッションB(秀峰中会議室)

 

-1「ホタルin金沢〜その環境を探る〜」

発表者氏名:大村和也、島崎翔子、野澤康浩、山田拓実

要旨:金沢市におけるホタルの生息地と数の変化を調査し、気象条件、土地区画整理、下水道普及率などとの関連を検討した。その結果、土地区画整理によりホタルが減少していること、下水道の普及による水質の改善から、主にゲンジボタルが増加していること、降水量がホタルの増減に影響することが確認された。ホタルは自然環境と密接な関係があり、自然を破壊するだけでなく、ホタルが生きていける環境を残すことも大切だと考えられた。

 

-2「地球環境問題」

発表者氏名:岡本泰樹、下本恭裕、東原直、山本昌紀

要旨:人類はこれまで、発展に費やした多くの時間を地球の自然環境と協調しつつ歩んできた。しかし、産業革命を契機に大量消費・大量廃棄型の経済社会へと踏み出し、わずか一世紀あまりで、これまで地球が創り上げてきた自然環境という莫大な資産を使い果たそうとしている。そのような中、二十世紀に入り加速し始めた環境問題の中でも特に重要視されるものとして、地球温暖化問題が挙げられる。近年では人々の間に変革を求める意識が広まっている。このような流れは歴史的に見ても意義の大きい警告であり、これまでに得られているいくらかの知識をもとに、それを踏まえた上での解決法とその可能性について調べてみた。

 

-3「海岸侵食を防ぐには?〜石川海岸の未来に向かって〜」
発表者氏名:沖明香、白上裕樹、広岡久美子、米田友行

要旨:我が国は国土面積が小さいために、砂浜の寸前まで住居や田畑として利用することが多い。従って、海岸侵食により砂浜が削り取られる事は人々の生活を脅かす事になる。よって、海岸侵食に対して十分な対策を施す必要がある。今回は対策事業を実施している身近な例として石川海岸を取りあげて、海岸侵食の対策方法について考察する。また、数値計算による将来予測の結果も考慮し、今後の海岸侵食対策はどうあるべきかについて考える。

 

-4「知りまっし、能登空港〜地盤、経済、環境問題について〜」

発表者氏名:荻原正弘、新谷雪子、廣瀬志帆、脇坂誉志

要旨:能登空港の最大の特徴は山を切り取り、盛り土をして、滑走路などの空港設備を建設したことである。この盛り土が十分に圧密されており、地盤工学的に安全であるかどうか疑問に思われ、能登空港への現地調査を行い、空港建設がもたらす経済的影響、および周辺の生態系や自然環境に及ぼす危険性についても調査した。

 

 

 

 

 

 

-5「建設リサイクル-現状と問題点-」

発表者氏名:小篠智彰、末松雅隆、福田健二、池端重紀
要旨:資源は有限であり、廃棄物の再利用が現在の課題である。そこで、建設廃棄物(建設副産物)をコンクリート・アスファルト・木材・鉄筋・建設発生土・建設汚泥・混合廃棄物の7品目に分け、それらのリサイクル現状や問題点を調べ、それに対して企業や地方公共団体などはどういった対策を立てているのかを調べた。その結果、コンクリート、アスファルト、木材はほとんどリサイクルされているが残りはあまりされていないことがわかった。

 

-6「WARNING!! 〜室内環境改善への道〜」

発表者氏名:小野雅之、杉原幸介、藤井 誠、植竹俊光

要旨:近年、省エネルギー化を目的とした高気密・高断熱住宅が増加し、それに伴い室内環境も快適になっている。その一方で、VOC(揮発性有機化合物)等が原因物質として考えられているシックハウス症候群を患う人々も増加している。そこで主に学生を対象とした室内環境に関するアンケートを実施し、室内環境に対する意識やその実態・問題点、及び部屋の換気効果を実験により調べた結果を基に、効果的な室内環境改善方法を提案した。

 

-7「地震時における市街地の電線類被害対策〜共同溝の有用性を中心として〜」
発表者氏名:堅田志穂、鈴木琢也、藤村勇太、新保泰輝

要旨:防災という観点から見た場合、電線類を地中化する事による効果は大きい。しかし、事例として金沢市内の電線類の地中化状況を見ると、観光地近辺及び中心街などの一部地域のみであり住宅地などではほぼ行われていない。そこで、金沢市に地震が発生したと想定し、被害状況を予測する事により、電線類地中化の重要性を検証し、市内の電線類地中化率を向上させるため、各地区の特性に対応した適切な地中化方法を考える。


B-8「エココンクリートについて」  

発表者氏名:片野直樹、瀬戸徹、藤原恵介、城寳則子
要旨:様々な構造物の建設材料として使用され、環境負荷量の高いといわれるコンクリートの製造、使用、廃棄というライフサイクルでの環境負荷量を低減できるエココンクリートについて研究した。産業副生産物である高炉スラグやフライアッシュを混和材として使用したエココンクリートの好不都合を、混和材の添加量や供試体の材齢を変えることによって、強度や塩分浸透の面から評価した。

 

-9「金沢港の活性化」

発表者氏名:加藤千智、高島翠、堀田千佳、堂下翔平

要旨:近年、土木構造物は多様化、大型化が進み、人々の暮らしを支える重要な社会基盤となっている.その中で本研究では港湾に着目し、「金沢港の活性化」をテーマにおき、人が集まる憩いの場を目的として、住民による意識調査を行い検討した。

 その結果、現在の金沢港には、気軽に行くことのできる憩いの場、誰もが楽しむことができる賑わいと潤いのある空間が求められていることが分かった.そこで、本研究ではシンボル的なタワーの建設、バスによる交通手段の増設などを提案した。


セッションC(土木建設B棟3階講義室)

 

-1「金沢大学マスコット作成計画に関する研究」
発表者氏名:上中圭介、高田 渉、保積克彦、濱本奈美
要旨: 金沢大学は、第四高等学校、金沢工業専門学校などを母体として、1949年に誕生した。長い歴史と伝統をもち、世界でも珍しい城内キャンパスを中心に市民・県民から親しまれてきた。しかし、郊外の移転により市民とのつながりは希薄になったと指摘されている。
 本研究では、アンケートにより現状を把握し、失われつつある市民とのつながりの回復と共に新たなつながりを築くものとして、金沢大学のマスコット作成計画の研究を行っている。

 

C‐2「土木の情報公開」

発表者氏名:河合梨絵子、高橋正樹、堀浩三、山根大史

要旨:一般住民の土木構造物、また近年から開始された情報公開制度に対する関心の度合いを知り、住民と行政が互いに信頼していける政治を行うためにどうすべきか考えるため、一般住民にアンケートを行い、結果を分析した。

アンケートを行う際、対象を主婦、土木科の学生、土木科以外の学生、会社員、土木関係者、その他に分け、職業による傾向を参考にした。

 アンケートにより得られた住民の認識、考えをもとに、実際に情報公開の現状を知るため石川県庁へアンケートを行い、行政側の意見を参考にしたうえで、今後の土木の情報公開をよりよくしていくための新しい方法を考えた。

 

-3「東茶屋街の観光地化に対する住民の意識と今後の課題」

発表者氏名:川口甘司、高橋善之、堀内賢一

要旨:本調査は、東茶屋街の観光地化に対する住民の意識を明らかにし今後の課題を探ることを目的とする。

アンケートおよびヒアリング調査を実施した結果、住民は観光地化に対して不満を持っているがあきらめを感じていることがわかった。今後町並みの保存を講じる際には観光地としてだけでなく住民の意見を踏まえ、行政と住民が互いに連携しつつ、進めていく必要性があるといえる。

 

-4「種々の洗浄方法による汚れた鳴き砂の復元に関する比較実験

〜琴ヶ浜の鳴き砂を対象に〜」
発表者氏名:川戸慎也、竹内潤、堀田卓、大久保敬久
要旨:踏むと音を出す鳴き砂は、少しの汚れに対して鳴かなくなるほど敏感な砂である。本研究では琴ヶ浜の鳴き砂を対象として、従来より提案されている様々な洗浄方法や、独自の洗浄方法によって鳴き砂を復元させるという実験をした。実験の結果、現地で採集した湿った鳴き砂は自然乾燥により鳴く事が確認できたが、人為的に油やタバコの灰で汚した鳴き砂はいずれの洗浄方法によっても復元されないことがわかった。 

 

 

 

-5 土壌汚染とその修復方法

発表者氏名:北村奈津美、竹内朝美、前原祐樹、山田一宗

要旨:近年の世界的な地球環境問題への取り組みを受けて、我が国でも土壌汚染問題がクローズアップされてきている。今回私達は日本における土壌汚染の実態を調査していく上で、植物の浄化作用を利用したファイトレメディエーションという環境修復方法に注目した。
ファイトレメディエーションの先駆者であるアメリカと日本を比較し、今後日本においてファイトレメディエーションが必要であるかを検討していく。

-6「市町村合併問題について」 〜金沢市・野々市町の合併は必要か〜
発表者氏名:久保田晃生、増田悦子、志賀拓郎、竹森秀朗
要旨:近年、地方自治体は危機的な財政状況にある中で、地方分権の推進、少子高齢化、住民の価値観の多様化などに対し、効率的な行政を求められている。そのためには行財政基盤の強化は不可欠であり、それを可能にする策が市町村合併といえる。ここ石川県でも各地で合併問題が協議されており、中でも金沢市と野々市町の合併問題は難航しているため、全国各地の市町村合併を参考に独自の視点からその問題について考察した。

 

-7角間地区の駐車場規制強化による交通利用状況の変化

発表者氏名:栗本美奈、田代誠士、松浦洋介

要旨:今年度から角間地区の駐車場利用規制が強化された。それによる効果を去年の駐車場の違反の様子のデータとの比較により明らかにしようとするものである。また、駐車場の規制が強化された際の代替交通となるバス利用状況の様子を調べ、さらに学生にアンケートを行うことにより、角間の交通利用状況を調べた。これらの結果より、規制の強化による効果がどれほどあったかを考察するものである。